「あなたは弁護人を頼むことができます。」という意味は?

「TEM 知恵の輪クラブが答えます。」

Q

テレビのドラマなどで、逮捕されたときに「弁護士を呼んでくれ」と被疑者が刑事などに言っているのを聞きますが、これはどういうことですか。

A

逮捕・勾留された被疑者にとって、その防御権を行使するために何より必要なことは、法律の専門家である弁護士を依頼して擁護してもらうことです。後述する憲法37条は、刑事被告人に弁護人依頼権を保障していますが、34条は、刑事被疑者にも弁護人を依頼できる権利を与えています。犯罪を犯した嫌疑によって警察官・検察官に取り調べを受けている者を被疑者、検察官により起訴され裁判を受けている者を被告人と言います。

そのため、捜査実務では、被疑者を逮捕・勾留する際には、被疑者に対して「あなたは弁護人を頼むことができます。」と教えなければならないことになっており、捜査担当者に「弁護士を呼んでくれ。」と被疑者が言った場合には、捜査機関は弁護士にその旨を連絡しなければならないことになっています。

また、死刑又は無期若しくは長期三年を超える懲役若しくは禁固に当たる事件について被疑者に勾留状が発せられている場合において、被疑者が貧困その他の事由により弁護人を選任することができないときは、裁判官は、その請求により、被疑者のため国選弁護人を付さなければならないことになっています(刑事訴訟法37条の2)。

憲法34条後段の規定を受けて、勾留理由開示の制度があります。勾留されている被告人は、裁判所に勾留の理由の開示を請求することができ、裁判長は、公開の法廷で、勾留の理由を告げなければならないことになっています(刑事訴訟法82条~86条)。

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トータルEメディア出版刊 

宮澤俊夫よくわかる憲法講義ノート

139ページ~140ページより

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