アメリカ人とゴルフをしているとき、「ナイスショット」といって通じるか?

「TEM 知恵の輪クラブが答えます。」

Q

アメリカ人とゴルフをしているとき、「ナイスショット」と言って通じるか?

 

A

―奥床しい日本人ゴルファー

外国で生まれ日本に入ってきたスポーツは日本で普及すればするほど用語が原語とかけ離れてくる。ゴルフなどもその代表であろう。最近では外国でプレーする人たちも増え、外国の試合がテレビで中継されることも多いので大分“Japanese English”のゴルフ用語も少なくなってきたように思えるが、それでも根強く残る言い回しがある。

例えば、「ショート・ホール」と「ロング・ホール」である。“さあ、次は220ヤードのショート・ホールです”などテレビの解説者が言っている。

ショート・ホールとはパー3のホールのことで、ロング・ホールはパー5のホールのことである。

パー3ホールの中でも220ヤードもあれば英語で、

longpar three holeと言い、パー5ホールでも485ヤードのように短ければ“short par five holeと言う。

ハワイでアメリカ人とゴルフした時に面白い経験をしたことがある。一緒に回った3人は2人の白人アメリカ人と日系4世だった。日系4世の男は日本語を少しだけ聞き取ることが出きる。その男がプレー中に面白いことを言った。

「何度か日本から来た人たちと一緒にプレーしたことがあるのですが、日本人はとても謙虚ですね。素晴らしいドライバーショットを打つと、仲間がみんな“内緒、内緒!”と言うんですね。他の人には言わないで内緒にしておこう、という配慮なのでしょうか」。

もちろん会話は英語でなされていたので、これを側で聞いていたアメリカ人も、へー、という感じで身を乗り出してきた。最初は何を言っているのか分からなかったが“内緒!”が“Nice shot!”のことだと分かった時に大笑いした。

nice” と“shot”のいずれの語尾も日本人にとっては発音が難しいので英語母語話者には聞き取れない。

まして英語では“Good shot!”または“Beautiful shot!”とは言っても決して“Nice shot!”とは言わないから尚更であろう。

できれば内緒にしておきたい日本人的な英語だなと思った。

TEM雑Q5)

トータルEメディア出版刊 

宇井戸 元著「ことばは異なもの味なもの

32ページより

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