令状なしで「逮捕」される場合とは

「TEM 知恵の輪クラブが答えます。」

Q

令状なしで「逮捕」されることがあると聞きましたが、どんな場合でしょうか?

A

日本国憲法」には、

第33条 何人も、現行犯として逮捕される場合を除いては、権限を有する司法官権が発し、且つ理由となっている犯罪を明示する令状によらなければ、逮捕されない。

とあります。

逮捕には必ず裁判官の発する令状を必要とすると定めて、人身の自由が恣意的に侵されるのを防止しようとしています。

逮捕だけでなく、勾留や捜索・差押など、強制力を伴う捜査を行う際には、具体的な対象や日時を指定して裁判官が発する令状がなければならないとする原則を憲法は要請しています。このような原則を令状主義と言います。令状主義には、捜査機関の恣意的な運用や人権侵害を司法の関与により防止するという目的と、処分を受ける者が処分の対象や理由を知り、その正当性を判断できるようにするという目的があります。

令状なしに逮捕できる場合があります。それは以下のような場合です。

① 現行犯逮捕(刑事訴訟法212条)

  現に罪を行い、又は現に罪を行い終わった者を逮捕する場合です。

② 緊急逮捕(刑事訴訟法210条)

  死刑又は無期若しくは長期3年以上の懲役若しくは禁固に当たる罪を犯したことを疑うに足りる充分な理由がある場合で、急速を要し、裁判官の令状を求めることができないときは、その理由を被疑者に告げて逮捕することができます。TEMQ1)

トータルEメディア出版刊 

宮澤俊夫よくわかる憲法講義ノート

138ページ~139ページより

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