→「TEM 知恵の輪クラブが答えます。」
能率的に仕事を進めるには?
A
仕事の要領をつかむには
○「要領の悪い人」とは
当人は、一生懸命に仕事をしているのに、周りから見れば、「中途半端で、さっぱり成果が上がらない」という人がいる。要するに要領が悪いのである。こういう人に共通して言えるのは、次のことである。
ア、便利な道具があるのにそれを使おうとしない。
イ、知識や情報を活用していない。
ウ、組織で仕事をしないで、自分ですべてを抱え込んでしまう。
エ、仕事の段取りが悪い。
オ、簡単な仕事なのに、複雑に処理している。
カ、仕事に取り組んでいても、それをこなすことばかりを考え、成果をあげようという気持ちがない。
さて、ご自分はどうであろうか。
特に、「自分は頭がよい」、「誰よりもよくやっている」、「勤勉さでは引けを取らない」とうぬぼ自惚れている人にかぎって、この「要領の悪い人」の部類が多い。
要領よく仕事を進めて、大きな成果をあげるためには、次の「能率の6原理」を肝に銘じる必要があるだろう。
「能率6原理」
①移転の原理
人間の仕事の一部を機械に移すことである。近頃はITという強い味方があるのでこれを使わない手はない。
②補足の原理
自分の能力の不足は、知識の吸収や情報の収集で補える。
③分担の原理
適材適所でチームワークを発揮し、自分が最も得意とするところで力が発揮できるようにする。
④連結の原理
仕事を一連の流れで把握し、順序よく処理したり、複数の仕事を同時こなさなければならないときは、優先順位を決めて、全体がうまく流れるようにする。
⑤単一の原理
処理方法をできるだけ単純化、標準化する。
⑥発奮の原理
「必ずできる、やり遂げる」という強い意志をもって仕事に取り組むことである。
(TEMビQ3)
トータルEメディア出版刊
橋口寿人著「仕事の上手な進め方 その2」
8ページ~10ページより