説得がうまくいかないのはなぜか?

「TEM 知恵の輪クラブが答えます。」

Q

説得がうまくいかないのはなぜか?

A

説得というと、一般に、よく話してわからせる、説き伏せるという意味において、特定の場面での出来事というふうに受けとりやすい。確かにそうには違いないのだけれども、しかし、説得が説得として効を奏するためには、日常の積み収ねというものを無視するわけにはいかない。日々のちょっとしたことの積み重ねが、相手との結びつきを深める。そうした下地があればこそ、イザというとき、説得が説得として生きてくるのである。

このことは、次のようなことを考えれば、すぐおわかりいただけよう。

たとえば、日頃、うさんくさい奴だ、虫の好かない奴だと思っている相手から何かをいい出されたとしよう。あなたは、喜んですぐにその言葉に従うだろうか。答えはおそらくNOであろう。たとえその話が自分に大変メリットのある話でも、何か裏があるのではないかと、かえって勘ぐってしまうのが人間である。

逆に、日頃から好ましい人だ、信頼できる人だと思っている人からいわれたことなら、たとえ少々自分に損だとわかっていても受け入れてしまうかもしれない。

ある局面において説得が有効であるためには、それを受け入れる素地がなければならないのである。

(TEMビQ9)

トータルEメディア出版刊

福田 健著「この一言で人は動く

52ページ~53ページより

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